サプリのはなし 第2回 ビタミンD

ビタミンD (vitamin D) は、ビタミンの一種であり、油に溶ける脂溶性ビタミンに分類されます。

体に必要な栄養素の一つで必須栄養素と呼ばれますが、日光浴によって体内で生合成もされます。働きとして体内でのカルシウムの働きに関与して、骨形成などに関与します。

ビタミンDはさらにビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3コレカルシフェロール)に分類されます。ヒトではビタミンD3が重要な働きを果たしています。

ちなみにビタミンD1は、ビタミンD2を主成分とする混合物に対して誤って与えられた名称であるため、現在は用いられていません。

ビタミンD2

 

ビタミンD3

 

機能

ビタミンDは、活性型ビタミンD(カルシトリオールまたは、1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール)として、次の方法により血中のカルシウム(Ca2+)濃度を高める作用がある。

  1. 腸からカルシウムの吸収を高め血中濃度を高める。
  2. 腎臓の働きによりカルシウムの血中から尿への移動を抑制する。
  3. 骨から血中へカルシウムの放出を高める。

また、ビタミンDは免疫反応などへの関与も示唆されています。作用機構および機能の多様性から、ビタミンAとともにホルモンに分類されることがあります。

ビタミンDコレステロールから人体内で合成できますが、消化管からのビタミンDの吸収が低下するとビタミンD欠乏症になることが知られています。

 

作用

活性型ビタミンDは吸収後、体内の循環器系に放出されます。

活性型ビタミンDは、リンパ液中の輸送物質であるビタミンD結合タンパク質(VDBP)と結びついて様々な対象臓器に運ばれます。

活性型ビタミンDは、対象細胞の細胞核内に主に所在するビタミンD受容体(VDR)と結びついてその生体効果を発現します。

活性型ビタミンDビタミンD受容体(VDR)が結びつくと、腸でのカルシウム吸収に影響を及ぼします。

ビタミンD受容体は、ステロイド(性ホルモン)/甲状腺ホルモンの核内受容体の一群に属しており、脳、心臓、皮膚、生殖腺、前立腺及び乳房を含むほとんどの臓器の細胞で作用しています。

腸、骨、腎臓及び副甲状腺の細胞でのビタミンD受容体の活性化は、血中のカルシウム及びリン酸の濃度の維持及び骨密度の維持を司っています。

ビタミンD受容体は他に、細胞の増殖と分化に関わっていることが知られています。

またビタミンDは免疫システムにも影響を及ぼしており、ビタミンD受容体は、単核白血球、活性化T細胞及びB細胞を含むいくつかの白血球に作用しています。

活性型ビタミンDにはビタミンD受容体結合に伴う反応以外の様々な作用も知られています。

(むずかしいのでここでは省略します。)

 

摂取

ビタミンD2の前駆物質であるプロビタミンD2エルゴステロール)はシイタケに、ビタミンD3は魚類の肝臓に多く含有されていることが知られています。一方、紫外線を浴びれば体内でも合成されますが、それだけでは不足してしまうので必ず食品から摂取する必要があります。

平成16年の国民健康・栄養調査では、男性で平均8.3µg、女性で平均7.5µg摂取しており、必要量を摂取しているそうです。

ビタミンDは、大部分の植物性食品には含まれません。

 

サプリメント

ヨーロッパではビタミンDが混合されたオイルやサプリメントを日常的に摂取することが一般的で、医者や政府からも推奨されています。

太陽光から隔離されるような環境では、目安量の摂取では不足することが示唆されているようです。サプリメントからの摂取だけでなく、日光浴も大切なんですね。

 

欠乏症

日光浴不足、ビタミンD吸収障害、肝障害や腎障害による活性型ビタミンDへの変換が行なわれない場合、また乳製品のない菜食を継続する場合、ビタミンDが欠乏し、カルシウム、リンの吸収が進まないことによる骨のカルシウム沈着障害が発生し、くる病、骨軟化症、骨粗鬆症などが引き起こされることがあります。

ビタミンDの不足は、高血圧、結核、癌、歯周病多発性硬化症、冬季うつ病、末梢動脈疾患、1型糖尿病を含む自己免疫疾患などの疾病への罹患率上昇と関連している可能性が指摘されています。また、勃起不全との関連性も指摘されている。

 

過剰症

ビタミンD脂溶性ビタミン、ということは水には溶けないので体に溜まりやすいことについては注意が必要です。

過剰症としては、高カルシウム血症、肝機能障害、腎臓障害、多飲・多尿、尿路結石、尿毒症、高血圧、易刺激性(不機嫌)、腹痛、発熱、発疹、かゆみ、吐き気または嘔吐、食欲不振、便秘、虚弱、疲労感、睡眠障害、歩行困難、体重減少、貧血、脱毛、けいれん、昏睡などが知られています。

 

なんか…なんですが、
ビタミンDを摂っているいると風邪をひかなくなる感じがします。ビタミンCよりも実感はしました。
 
医薬品との併用で問題を生ずる場合
ジゴキシンの作用を増強することがあります。ジギタリス中毒の症状(嘔気、嘔吐、不整脈等)があらわれることがあります。
2. 活性型ビタミンD3製剤
アルファカルシドール(ワンアルファ)
カルシトリオール(ロカルトロール
⇒ そりゃ、同じものを飲んでいるわけですから、相加作用により高カルシウム血症があらわれる可能性があります。
以上のお薬を飲まれている方はビタミンDのサプリの摂取は避けてください。