サプリのはなし 第1回 ビタミンC

今回から、サプリについてお話していきます。

まずはビタミンCからです。

 

ビタミンCはL-アスコルビン酸という化学名の化合物です。

だいたい化学構造式で-OHっていうのが多いと水に溶けやすいんですね。一般的にビタミンCは水溶性ビタミンと呼ばれます。

 

機能

ビタミンCは、コラーゲンの合成に深く関与しています。

ビタミンCはタンパク質を結び付け、酵素によって変形させられ、その変化によりタンパク質の鎖状構造を結び付け、最終的にはコラーゲンの3重螺旋構造を保つ働きがあります。

一方、ビタミンCを欠いた食事を続けていると正常なコラーゲン合成ができなくなり、壊血病を引き起こすことも知られています。

ビタミンCは、強い還元(昔習った酸化還元ってやつです)能力を有し、スーパーオキシド(O2−)、ヒドロキシラジカル(・OH)、過酸化水素(H2O2)などの活性酸素類を消去します。

活性酸素って体内ではがんの発生とかに一部関与することからビタミンCってがんに効くんじゃないのって昔は言われたけど、活性酸素だけが癌化の要因ではないということがわかってきたので今ではそんなことは言わなくなったけど、やはり予防にはなると思うので適度な摂取は必要なんでしょうね。

また、ビタミンCは、ビタミンEの再生機能があります。ビタミンEは、脂質中のフリーラジカル(癌化や老化に関与するといわれているヤツだね)を消失させることによって、みずからはビタミンEラジカルとなり、フリーラジカルによる脂質の連鎖的酸化を阻止する。発生したビタミンEラジカルは、ビタミンCによりビタミンEに再生されるんです。

ビタミンC、いい仕事しますね。

その他のビタミンCの機能としては、生体異物を消化する(代謝酵素の活性化等の様々な反応に関与しています。

 

効能

壊血病

ビタミンCを含まない食事を約60~90日間続けた場合、体内のビタミンC量が著しく低下し、軽度の欠乏症状である疲労、倦怠感や筋肉痛を感じるようになり、易怒性を呈し数カ月後に出血性の障害をもたらす重度の欠乏症である壊血病を発症するという研究があります。

 

かぜ

やっぱ、ビタミンCと言えばかぜに効くって話ですよね。

ただ、WHO(世界保健機構)は効果について否定していて、 アメリ国立衛生研究所 (NIH) 、 米国家庭医学会 (AAFP) は認めているんですよね。ただ、かぜの期間を短縮するという結果は豊富にあるので信用していいみたいです。

 

癌(がん)

癌については否定されています。

 

色素沈着

これも気になるところですが、ビタミンC単独では効果は弱く、ビタミンEやトラネキサム酸との併用で効果があるとの報告があります。

 

大量摂取したら…

健康な成人であれば 2000mg の摂取量まで毒性はなく、体内で吸収されなかった余剰なビタミンCは尿中に排出されますが、数グラムレベルで一度に大量摂取し、腸管耐容量を超えると下痢を起こす可能性があります。

厚生労働省による2015年の日本人の食事摂取基準では、広い摂取範囲でも安全だと考えられるため、上限量は設定していないが、通常の食品から摂取することを基本とし、サプリメント(健康食品)から 1日あたり1g以上の量を摂取することは推奨できないとしており、生活習慣病の発症予防についても、ビタミンCの摂取量と血液中濃度と体外排泄からは1g以上の摂取には意味がないと示されていますが、病気発症との関連については不明確だとしています。毎日、数グラムの摂取では腎結石のリスクがあるとしています。

体内でビタミンCの一部がシュウ酸に代謝されるとして、毎日4グラム摂取した者でシュウ酸の結晶が出来て腎臓を損傷することで腎不全になったという症例報告もあります。まずは適当量摂りましょうねというのが常識ですよね。

 

ビタミンCの外用について

ビタミンCを皮膚から塗ったらどうなのよってことなんですけど、まずビタミンC自体が「アスコルビン」というだけあって溶けた状態だと酸性なのです。人の肌には中性が刺激がなくて良いのですが、ビタミンCレベルだと結構刺激で痛い状況になります。

また、ビタミンCは光で簡単に壊れてしまうので、かなり高濃度で皮膚に適用しなくてはならなくなり、むずかしいのが現状です。よく、「ビタミンC前駆物質」とか言って患部に移動してビタミンCになるように謳っているものも見受けられますがこれもなかなか難しい。

第一にその「前駆物質」が患部まで届くかがクエスチョン。

第二にその「前駆物質」が患部で本当にビタミンCに代わっているのかがクエスチョン。

第三にその「前駆物質」から変わったビタミンCが効果を発現するほどの量が患部に存在するのかがクエスチョン。

 

飲み薬を外用にして売るということも結構難しいんですよ。

 

ビタミンCと相互作用が想定される薬

★女性ホルモンのエチニルエストラジオールの生物効力を60%程度上昇させてしまうことが報告されています【効果増強】。

プロセキソール (あすか製薬)

★極端な多量摂取により、プロトロンビン時間を減少させ、ワルファリンの作用を減弱させることが報告されています 【効果減弱】

…ワーファリンの名前の付いた医薬品

★大量のビタミンCとの併用により腎・尿路結石が起こる可能性があります【副作用】

…利尿薬(炭酸脱水酵素抑制薬)アセタゾラミド(ダイアモックス