COVID-19流行下で母親のうつや不安が増加

 カナダのAll Our Families研究の妊婦コホートに登録された母親1301人を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下のうつ病および不安症状の有病率の変化を縦断的観察研究で検討。被験者は2020年5月20日から7月15日までにCOVID-19の影響に関する調査に回答し、10項目疫学研究用うつ病評価尺度でうつ病症状、簡略版Spielberger State-Trait Anxiety Inventryで不安症状を評価した。

 その結果、臨床的意義のあるうつ病症状(35.21%)および不安症状(31.39%)の有病率がCOVID-19前に比べて増加していた。うつ病症状の平均スコアはCOVID-19流行下8.31点、All Our Families研究の3年時5.05点、5年時5.43点、8年時5.79点、不安症状の平均スコアは11.90点、9.51点、9.49点、10.26点だった。時間的傾向で補正した被験者内比較で、COVID-19流行下でのうつ病スコアの平均増加度は2.30点、不安スコアでは1.04点となり、所得断絶、仕事と自宅教育のバランス維持困難、保育確保困難な女性でスコア増加度が大きかった。